『輪転』とは?
ロール状の大きな紙を丸1 本使用し製造する紙袋です。巻取紙1 本単位からの注文になります。
印刷から製造まで全て機械で自動生産するため、1 枚あたりの単価が低コストで製造できます。
巻取紙を輪転機で印刷後、出口で紙をカットします。
刃がギザギザになっているため、紙袋の口部分はギザギザになっています。
輪転手提袋は主に凸版印刷の1 種である「フレキソ印刷」で印刷します。
・注文数について
巻取本数ごとのご注文になり、出来高納品になります。 巻取1 本分の出来高が最少ロットになります。
仕上がりサイズにもよりますが目安として巻取1 本で6000~12000 程仕上がります。
・納期について
短納期での納品は対応できません。ご注文から納品まで1 ヶ月以上・繁忙期は2 ヶ月以上
かかる場合がございます。納期に余裕を持ったご注文をお願いします。
・原紙について
未晒、晒、片ツヤ晒の3 種類が基本です。g/m² ごとに巻m 数が決まっています。
カラー原紙を使用することもあります。
サイズにより製造可能な紙厚が決まっています。サイズが大きくなればなるほど厚みが必要になります。
『フレキソ印刷』とは?
主な特徴は「水性インキ」「樹脂版での凸印刷」です。
版に弾性があるため、凹凸のある面にもきれいに印刷できる反面、細かい部分の再現や
グラデーションの表現ができません。ベタ面は比較的綺麗に出ます。
水性インキを使用しており、環境に配慮できる印刷方法です。
■印刷版ごとの単色印刷が基本
フレキソ印刷は見当がズレやすいので網の掛け合わせが難しく、 印刷版ごとの単色印刷が
基本 です。色ごとに版を用意して、位置を合わせて印刷することが多いです。
多色デザインは、上下左右の印刷位置に多少ばらつきが発生します。
デザインによってはズレが目立ったり、抜き合わせ部分に隙間が出る可能性があります。
隙間が出ないようにトラップ処理を施すのですが、 重なり合う境界部分の色が混ざるため 、
色によってはフチが見える場合があります。
元のデザイン
隙間が出る可能性
重なり部分を作る
トラップ処理後
隙間が出ない
(色によりフチが目立つ)
■デザインについて
オフセット印刷と違い、樹脂版についたインキを紙に直接圧力をかけて印刷するため、
小さい文字や線はつぶれてしまいます。極端に細すぎる線は、かすれたり印刷されない
場合があります。 間隔が狭すぎると、2 本の線がくっついてしまうことがありますので、
間隔はは約1mm 以上必要です。
また、滑らかなグラデーションにはなりません。 ドット( 網点) による擬似表現であれば
可能です。一方で、ベタ面はムラなく綺麗に仕上がりますので、ベタを生かしたデザイン
がおすすめです。
持ち手について
●平紐
印刷から製袋まで自動で行え、取っ手を内側に
折り込むことができます。
洋菓子店やファーストフード店など、持ちかえり
用途で多く使用されています。
・手提部分は規定寸法のみ。
・取り付け位置は袋上部から約1cm に貼り付け。
・紐色は既成色からの選択。
・パッチ(台紙) 部分は晒、未晒より選択可能。
●丸紐
印刷から製袋まで自動で行え、平紐より高級感の
ある仕上がりになります。
紙製の他にアクリル製もございます。
・手提部分は規定寸法のみ。
・取り付け位置は袋上部から約1cm に貼り付け。
・紐色は既成色からの選択。
・パッチ(台紙) 部分は晒、未晒より選択可能。